成功と失敗

成功例

幼い頃から人見知りする性格だったAさん。
その傾向は成長してからも治らず、初対面の人や目上の人、憧れの人を前にすると、いつも緊張し、動悸がおこり、
声が震えていました。

プレゼンでは、いつも入念な準備をし、何度も予習を繰り返していました。
しかし、いざ本番になるとボロボロ。
考えていたことも声が震えて上手く喋れず、早く切り上げたいと思い説明足らず。
プレゼン後はいつも自己嫌悪に陥り、自分が嫌で仕方がありませんでした。

自暴自棄になっていたのかもしれません。

そんな中、ある日のプレゼンで、心に決めました。
「どうせあがるんだ、今回は覚悟を決めよう。苦しみにもまれよう。あがくのはもうやめよう。
どんなに声が震えてもゆっくり自分の考えを全部喋ろう、恥かいてやる」
と開き直りました。
実際はかなり勇気が必要で、直前はいつも通り心臓はバクバク。話し始めも声は震えていました。

しかし、この時は冷静でいられました。
声が震えようとゆっくりと自分のペースで話しました。
話しているうちにスムーズに言葉が出てくる不思議な感覚に。
結果はわずかであれ「いつもよりは」楽に事が進んだのです。
そして、この一件をきっかけに自信をつけ、開き直ってしまうことが面白くなっていったそうです。

この小さな繰り返しが半年程度でかなりの自信に育ちました。
今では多少なりとも緊張しますが、どんな場面でも恐怖が先立つ事はまずなくなったそうです。

失敗談

まじめな仕事ぶりでマーケティングスタッフのチーフに抜擢されたBさん。
最初のプレゼンでは、前日夜遅くまで資料をチェックし、何度も予行演習を繰り返していました。
しかし、プレゼンが近づき「もうすぐ私の番だ」と思うと心臓が高鳴り、手のひらや額から汗が噴き出してきます。
そして、本番となると声が震え、上司から「そんなに緊張しなくてもいいよ」と笑われる始末。
そのひと言で頭に血が上ってしまい、何をどう話せばいいのかわからなくなってしまいました。
結局言いたいことも言えずに大失敗。

Bさんは以前から人前での発表が苦手でした。
中学のころはみんなの前で教科書を読むだけで緊張してしまい、学芸会などでは自分が話さなくてすむよう、
目立たなくしようと神経をとがらせていたそうです。
大学以降は、人前に立つ場面も少なく、無事に過ごしていましたが、大人になり、
仕事上の問題として「恐怖」がよみがえってしまったのです。

自分でもどうしていいかわからず、
「あの人にチーフは無理だったね」と周りから言われている気がして情けないく恥ずかしくそんな自分が嫌いです。

 

このように成功談と失敗談を検証してみると、2つの体験は一見同じような場面ですが、
その後が大きく異なっていますね。
克服には気持ちの持ち方がとても大切だとわかります。
しかし、いきなりAさんのように成功してしまうパターンはまれですし、それができていれば今悩んでいないと思います。
Aさんのように自己流でやるのも一つの手ですが、実際は日頃からコツコツ行っていた
緊張をコントロールする方法が体に染み付いていたことも関係しているように思います。
日頃の取り組みが開き直ったときに自然と表れていたようです。
このように声の震えには緊張をコントロールすることがとても大切です。

自己流で克服するのも良いと思います、しかし、何人もの悩みを解決したノウハウのつまったマニュアルを
使うことは克服への近道になるでしょう。
効果があり、実績のある、正しい方法を身につけることが克服を早めます。